その名の通り空気のような軽さ。それが『AGS/AIR GUIDE SYSTEM』だ。
DAIWAはとうとう、ガイドまでも自ら作ってしまった。
通常ガイドは、ガイド専門メーカーから各ロッドメーカーに納品される。専門メーカーはガイドを追究して開発をおこなってきただけに、種類も豊富、技術力も高い。
しかしDAIWAはあえて、この分野に踏み込んだ。ガイドが軽くなればなるほど、ロッドのブレが少なくなる。
ラインのバタつきが減り、ティップの安定性も増す。「カーボンテクノロジー」で多くの実績をあげていたDAIWAは、ガイドの素材にやはりカーボンを選んだ。
実はこの発想、すでに20年前から温められていたという。今回は、2010年に満を持して発表された『AGS』を紹介したい。
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ガイドは基本的に、ステンレスやチタンなどの金属素材から出来ている。
ガイドをカーボンで作りたいというDAIWAの構想は20年前からあったそうだが、ガイドの複雑なカタチを成形するのがどうしても難しかった。
ラインのあらゆる方向の動きに耐えうるように、さまざまな向きでカーボンを積み重ねる必要があった。ラインを通す径の抜き加工も決して簡単なことではなかった。
しかし時を経て、いつの間にかDAIWAには、どこよりもカーボンを知り尽くしているという自負が生まれていた。
それはカーボンロッドの性能を高める研究の末に生まれた究極のカーボンテクノロジー、『Z-SVF』の開発に具現化されている。
ならばいまこそ、ガイドをカーボンで作る時ではないか!
20年間温められていた想いは、ここで一気に開花することになった。
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