代替穂先(汎用穂先)での磯竿の穂先修理方法
皆さんこんにちは、ロッドビルディングパーツを専門に取り扱う、
「イシグロオンラインショップ」です。
古い竿になると純正パーツが無い為、元通りの修理が出来なくなります。
そのような場合でも市販の汎用穂先パーツで修理することが出来る
場合がありますが、多くのお客様から「穂先の選び方とガイドサイズが
分からない」とのご相談をよくいただきます。
そこで、今回は穂先とその穂先につくガイドの選び方について
紹介したいと思います!
※注意点
純正と同じ長さ同じ調子にすることは難しいです。
竿のテーパーが変わるため現在使用している#1についている
トップガイドと誘導ガイドが使用できなくなる可能性があります。
目次
・代替穂先修理の動画
・穂先の選び方
・トップガイドガイド、遊動ガイドの選び方
・遊動ガイド推奨サイズ表
・穂先(#1)と穂持(#2)とのコミ作成
・トップガイドの接着
代替穂先修理の動画
イシグロサイトの中には曽根流!ロッドビルディング動画チャンネルというものがありその中に
代替穂先(汎用穂先)での釣竿の穂先修理方法という動画があります。
まずはこちらからご覧ください。
穂先の選び方
可能であれば実際に店頭にて合わせてみるのがお勧めですが
お近くに釣具店が無い、釣具店はあっても汎用穂先パーツやガイドが
置いていない場合はイシグロオンラインショップで代用穂先を
買うことが出来ます。
まずは、尻栓を外し穂先を取り出します。取り出したの穂先の元径(一番太い所)を
ノギスで計り、同じ元径の商品を選んでください。
同じ径の穂先が無い場合は、径を太くした一番近い所を選んでください。
※取付にあたって穂先加工(カットとテーパー合わせ)が必要となります。
詳しくは動画をご確認ください。
オンラインショップで買える磯竿で使える汎用穂先は以下になります。
ニッシン グラスソリッド(黒塗装済)900mm
ニッシン社製の替え穂先。黒色に塗装されていますのでそのまま使用できます。
食い込みを良くするため穂先を柔らかくしたい場合はグラスソリッドがお勧めです。
お値段もリーズナブル♪
※元径4.0mm以上のサイズは4.5mm、5.0mm、6.0mmと
サイズの刻みが大きくなります。もともとの穂先の元径と選択する穂先の元径の差が大きいと
カットする長さが長くなりますのでご注意ください。
CARBONソリッド(先端白/ボディ黒塗装) 850mm
ニッシン社製イシグロ特注カーボンソリッドの替え穂先。
全長850mmで先端約200mmをホワイト塗装しています。
視野性も良く、ソリッドなので食い込みも良いです、
グラスソリッドよりも張りがあり、その分感度が良いです。
お値段もリーズナブル♪
ニッシン 磯用タフトップ替穂先1000mm
先端部はソリッド素材となった磯用のカーボン替え穂先。
ソリッド穂先の食い込みの良さと、中空の軽さと感度を両立しています。
磯用 中空 替穂先 1100mm(カーボン)
カーボン製の磯用替え穂先
最も一般的な、磯竿用の替え穂先です。
トップガイド、遊動ガイドの選び方
穂先が決まったらガイドを選びます。
トップガイドの選び方ですが
リング径は下の誘導ガイドのリング径と同じか近い所、
磯竿の場合、大体4.5か5.0になります。
パイプサイズは先径より0.05~0.1mmプラスしたサイズを選びます。
おススメトップガイドはこちらから
CCFOT
一番リーズナブルなトップガイド。
PLGST ステンレスSICトップガイド
SICリングで糸絡みし難いです。
T-KGST チタンSICトップガイド
サビにくく軽いガイド、もちろん糸絡みし難いです。
オススメ誘導ガイドはこちらから
CCTMOG Oリング誘導ガイド
安く修理したい場合はコチラ!
GMTMSG SiC遊動ガイド
ステンレスフレームのSiCリングガイド。TMOGシリーズから格段に性能アップ!
T-IMSG ※チタンSIC傾斜誘導ガイド
軽量で糸絡みし難い傾斜楕円ガイド。フレームがハイテンシルチタンなので
軽くて強度もあります。
C-IMSG カーボン誘導ガイド
カーボン強化樹脂を使用した超軽量、傾斜で糸絡みし難い楕円ガイド。
TC-IMSGカーボン誘導ガイド
チタンフレームとカーボン強化樹脂のハイブリッドガイド。
軽さと強度を両立、傾斜で糸絡みし難い楕円ガイド。
遊動ガイド推奨サイズ表
使用するガイドが決まったらパイプのサイズを選択していきます。
今回はイシグロ鳴海店で店頭修理を行ったときに使用することの多い穂先
ニッシン グラスソリッド(黒塗装済)900mm
CARBONソリッド(先端白/ボディ黒塗装) 850mm
こちらを0cm~4cmほどのカットまでで取り付けできた場合で、ガイド数を
トップガイド含めて5個取り付けた時の推奨パイプサイズを表にしましたので参考にして下さい。
|
トップガイドパイプサイズ |
#1-①ガイド パイプサイズ |
#1-②ガイドパイプサイズ |
#1-③ガイドパイプサイズ |
#1-④ガイドパイプサイズ |
黒グラスソリッド 元径3.6mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.6mm |
2.1mm |
2.8mm |
黒グラスソリッド 元径3.8mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.6mm |
2.2mm |
2.9mm |
黒グラスソリッド 元径4.0mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.7mm |
2.4mm |
3.1mm |
黒グラスソリッド 元径4.5mm |
0.9mm |
1.3mm |
1.8mm |
2.5mm |
3.4mm |
黒グラスソリッド 元径5.0mm |
0.9mm |
1.3mm |
1.9mm |
2.7mm |
3.7mm |
黒グラスソリッド 元径6.0mm |
0.9mm |
1.4mm |
2.2mm |
3.2mm |
4.4mm |
カーボンソリッド 元径3.0mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.5mm |
1.9mm |
2.4mm |
カーボンソリッド 元径3.2mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.5mm |
2.0mm |
2.5mm |
カーボンソリッド 元径3.4mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.5mm |
2.0mm |
2.6mm |
カーボンソリッド 元径3.6mm |
0.9mm |
1.2mm |
1.6mm |
2.1mm |
2.8mm |
カーボンソリッド 元径3.8mm |
0.9mm |
1.3mm |
1.7mm |
2.3mm |
3.0mm |
カーボンソリッド 元径4.0mm |
0.9mm |
1.3mm |
1.8mm |
2.4mm |
3.1mm |
穂先(#1)と穂持(#2)とのコミ作成
お手元に穂先とガイドが届きましたら、#1を穂持に付けてコミを確認します。
取り付けする穂先が元の穂先よりも太くてカットしなければならないときは
冒頭の動画を参考にしてください。
穂先が元の穂先よりも細く、すっぽ抜ける場合や
もう少しコミとなる部分を長くしたい場合は
瞬間接着剤などをコミとなる部分に塗り少し厚盛し
#600~#800番ぐらいでならせば調節可能です。
遊動ガイドの取り付けとトップガイドの接着
コミが完成したら遊動ガイドを入れてトップガイドを接着します。
遊動ガイドの間隔ですが内径を削ったり瞬間接着剤をパイプ内に塗布することで
多少ですが調節することができます。
※ガイドメーカーでは、内径加工は推奨しておりません。
自己責任で作業してください。
トップガイドの接着は瞬間接着剤か2液性のエポキシボンドを使用します。
合わせマークのない穂先の場合は瞬間接着剤がおすすめです。
オススメ接着剤はコチラ
釣名人 アロンアルファ1g・2g
※注意
振出竿を仕舞う際、穂先(#1番)を勢いよくしまうと穂持(#2番)にガイドが当たり
衝撃でトップガイドが外れてしまう恐れがあります。
仕舞う際は竿を横に持ち、#1の遊動ガイドを一つずつ緩めてしまい。トップガイドに
衝撃を与えないようにお願いします。
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